コラム15-豪雪

 昨年(2018年)のコラムを転載しています。

 今年(2018年)2月の豪雪を皆さんは覚えていますか?福井市で150cmに迫る積雪量の記録的豪雪でしたが、今となってはずいぶん昔のことに感じてしまいますね。2月5日から8日にかけて、やむことのない積雪のため、あっという間に自宅の周りが雪で埋め尽くされ、このまますべてが雪で埋め尽くされてしまうような恐怖を感じたことを今でもハッキリ覚えています。道路も除雪が進まず、自動車も車庫から出せませんでした。公共交通機関も止まり、学校も休校、県内の私立高校入試も延期されました。国道8号線では1500台もの車が雪で立ち往生、自衛隊の災害派遣が要請され、自衛隊員が必死に除雪や人命救助に当たっている姿が全国ニュースに流れていました。

 食料も燃料も手に入らずとても不便な思いをしましたが、その中で感じたのは助け合いの温かい心です。近所の人が集まって、住宅周辺道路の除雪を行ったり、高齢者住宅の除雪を行っていましたね。春江小学校の除雪に際しては、まだ町中の除雪が進まないなか、多くの方徒歩で学校に駆けつけてくださり、1mを超える学校敷地内の雪が、あっという間に除雪されました。重い雪の山が人力により崩され、雪に埋もれていた学校玄関に、広々とした空間が出来てゆく光景は感動的でした。被害を受けた方も多かった豪雪でしたが、沢山の人の温かさを感じる事もありました。

 本年度(2018年度)、PTAでは高価な買い物ではありましたが、除雪機械を購入いたしました。子供たちが少しでも安全に登校できますよう使って頂こうと思います。これは本年度(2018年度)2回行った資源回収や、リサイクルバザー、雑紙回収などの収益によるものです。改めてPTA会員の皆様にお礼申し上げます。

 さて、福井では三八豪雪(サンパチゴウセツ、昭和38年、1963年)や五六豪雪(ゴウロクゴウセツ、昭和56年、1980年)とたびたび豪雪に見舞われます。福井に降る雪は、日本海からの水蒸気を多く含んだ湿った重い雪のため電線や樹木に着雪しやすく、また屋根に積もった雪もかなりの重量になります。

 大雪の際は、まず雪の重さによる被害も考えなくてはいけません。雪で切れた電線、雪で折れたり倒れたりした樹木、屋根からの落雪、建物の倒壊等です。屋根に大きな荷重を乗せた建物は、地震にとても弱くなります。地震の際の避難方法を考えておくとよいかもしれません。
 また、雪の中を歩く際は、道路の境界が分からなくなり、蓋のない側溝や川に落ちてしまったり、斜面の近くでは雪崩等の被害も考えられます。雪のために換気不良になり、車内や建物内でも一酸化炭素中毒になったり、思いもよらないところで被害が発生するところが豪雪の怖いところです。

 久々にクイズです。三八豪雪の時、福井市では最大積雪は何センチだったでしょうか?答えは次回。

2019年05月31日