前回の答えあわせから、2018年の福井国体では、正式競技37競技、特別競技1競技、公開競技4競技、デモンストレーションスポーツ36競技、合計78競技。全国障害者スポーツ大会では、正式競技13競技、オープン競技3競技、合計16競技。本当にたくさんの競技が行われました。
さて、春江は海に面していない事から、地震で津波が来るというというのがあまりピンと来ないかもしれません。津波というのは、日本語ですが ”Tsunami” は世界で使われる共通語です。
海底下で大きな地震が発生すると、断層運動により海底が隆起もしくは沈降します。これに伴って海面が変動します。これに伴って海面が変動し、大きな波となって四方八方に伝播するものが津波です。津波は、海が深いほど速く伝わる性質があり、沖合いではジェット機に匹敵する速さで伝わります。逆に、水深が浅くなるほど速度が遅くなるため、津波が陸地に近づくにつれ、後から来る波が前の津波に追いつき、波高が高くなります。水深が浅いところで遅くなるといっても、人が走って逃げ切れるものではありません。津波から命を守るためには、津波が海岸にやってくるのを見てから避難を始めたのでは間に合わないのです。海岸付近で地震の揺れを感じたら、実際に津波が見えなくても、速やかに避難しましょう。
海底火山や、海底地すべり、遠距離の海底地震(1960年のチリ地震などが有名)でも津波が発生する場合があります。地震の揺れが無くても、津波警報や津波注意報などの情報にも注意しましょう。
津波は大きなエネルギーをもっていて、沿岸の広い範囲に甚大な被害をもたらします。わずか数十センチの高さの津波でも被害が発生します。「頑丈な防潮堤があるから大丈夫」「内陸だから大丈夫」「日本海側だから大丈夫」などという思い込みによる被害にあわないようにしましょう。内陸であっても河川や低地を伝い、津波が遡上することが知られています。また、1983年の日本海中部地震の際には、北海道から北陸地方の日本海沿岸で津波被害が発生しました。
一般的に地震の強弱にかかわらず揺れを感じたら、「できれば内陸深くへ、難しそうなら近くの高台、頑丈な建物の上層部へ速やかに避難すること」が重要です。東北地方には『津波てんでんこ』という標語があります。津波がきたら、家族にも構わずに、各自てんでんばらばらで高台に逃げなさい。自分の命は自分で守りなさい。という意味だそうです。
「津波の時は、どのように行動すべきか。」を普段から家族で話し合い、いざというときには各自バラバラで避難しても、避難先で再会できるように訓練・準備しておくべきという願いも込められているそうです。
さて、今週のクイズです。日本で一番大きな津波は海岸からどれくらいの高さまで駆け上がったでしょうか?